【飯田市・下伊那】郷土誌「伊那」の3代目原田主幹が退任 伊那史学会と南信州新聞社が引き継ぎ

地域の話題

[ 2022年 12月 2日 金曜日 15時31分 ]

 飯田下伊那地域の歴史などを書き記す月刊郷土誌「伊那」を刊行する伊那史学会主幹の原田望さん(86)が高齢などを理由に12月号の発行をもって退任した。来年の1月号からは新布陣となった伊那史学会と南信州新聞社が発行を引き継ぐ。復刊から70年、3代にわたって発行を続けてきた原田家の思いを受け継いでいく。

 1952(昭和27)年に望さんの父増蔵さんが復刊させた「伊那」は、兄の眞さん、望さんと引き継がれ、今年8月に復刊70周年を迎えた。後継者を探していた望さんは「伊那の歴史を途絶えさせてはいけないという使命感があった。後継者が決まってほっとしている」と話す。

 「伊那」の歴史は、織物業を営む林栄さんが営業広告誌「はたの友」を38(同13)年11月に「伊那」と改題して発行したことに始まる。その後、山村書院、伊那郷土史学会が引き継いだが、戦時中の44(同19)年に一時廃刊となった。

 復刊第1号の発行部数は350部だったが、増蔵さんや編集委員の努力により発行部数を増やし、80(同55)年ごろには5000部に達した。郷土誌として異例の発行部数は地域外からも注目され、全国雑誌で取り上げられたこともある。

 望さんは96年に体調を崩した眞さんから引き継いだ。県林務部に勤め、歴史への関心は薄かったため断るつもりだったが、編集委員の熱意に押され引き受けた。編集委員や妻の富子さんと協力して編集・発行業務に励んできた。

 「人々の記憶は書き残さないと消えてしまう。記憶を後世に残すのが伊那の役目」といい、自ら取材活動も行ってきた。読者から電話で感想が寄せられることもあり、活動の励みになったという。

 26年間を「多くの人と知り合うことができ、数え切れない思い出ができた」と振り返り、「伊那の発行は続くので、これからも購読してほしい」と呼び掛けている。

◎写真説明:26年間発行を担った原田望さん

  

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