ロシアの軍事侵攻を受けるウクライナを支援しようと、高森町の高森中学校の有志らが17日、同町の商業施設で募金活動を行った。生徒22人が参加。ウクライナ国旗をイメージした青と黄色の募金箱を持ち、来店客に協力を呼び掛けた。
募金活動は、ウクライナに支部がある総合格闘技団体「空手道禅道会」(総本部・飯田市上郷黒田)と共同で実施。禅道会に所属する高森、松川町、上伊那郡中川村の子どもたち11人とともにパースとMEGAドン・キホーテUNY高森店の2店舗で行った。
ドン・キホーテでは2カ所の入り口前に立った。「ウクライナへ高森町から」と記したパネルを掲げ、「協力をお願いします」と大きな声で呼び掛けた。
3年の女子生徒(14)らはニュースなどで現地の様子を知り、「町からの募金を役立ててほしい」との思いから参加。町は子ども6人を含む9人の避難民を受け入れる予定で「この町に来て平和に暮らしてもらえればうれしい」と願った。
集まった募金は禅道会のウクライナ支部に届けられ、会員や会員の家族が隣国ポーランドに移動するために活用される。高森道場責任者の宮澤正彦さん(48)は「これから生徒たちと同年代の子たちが避難してくる。活動を通じて親近感を持ってもらうことで今後の支援につながれば」と話していた。
◎写真説明:募金活動を行う高森中の生徒ら