かぐらの湯で「温泉トラフグ」200匹放流

地域の話題

[ 2011年 11月 15日 火曜日 16時43分 ]

 飯田市南信濃振興公社(後藤修三理事長)は11日、かぐらの湯の塩化物泉を活用した「温泉トラフグ」の試験養殖を開始した。2008年6月から温泉トラフグの養殖に取り組んでいる栃木県那珂川町の(株)夢創造(野口勝明社長)と提携して養殖指導を受け、1年間で試験養殖の結果を見極めながら、次の展開を目指す。

 放流したのは、同社からトラックで運び込まれた2月と6月生まれのトラフグの稚魚100匹ずつの計200匹。体長30センチ、重さ800グラム―1キログラムの成魚に成長するまで海だと1年半かかるが、温泉だと1年と早い。放流した2月生まれの稚魚はすでに20センチ、350グラムぐらいに成長している。かぐらの湯横の観光案内所「アンバマイカ館」の隣に設置した試験養殖施設内の直径2メートルの養殖水槽2基に別々に放流した。

 後藤理事長は「温泉水の塩分濃度は0・73%で、海の魚にとってストレスが少なくて済むと言われる生理食塩水の0・9%に近く、それだけ早く成長する。海の塩分濃度3・6%だと肝臓が大きくなるので毒が多いが、温泉水だと毒が少ない」と説明。「温度管理、温泉水の濃度、循環式モーターの停電対策が課題。採算をとるには2000匹を目標にしていきたい」と語った。

 同社によると、温度は20度ぐらいが一番適している。かぐらの湯は17度ぐらいのため、暖房設備を設置した。温泉水に含まれる酵素を取り除くためキレート樹脂を通し、糞や餌のかすなどは完全循環式の浄化槽で除去してきれいな水に保つ。餌はイワシをつぶしたものを同社から送ってもらう。

  

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