飯田市の千栄地区で10日夜、「第16回千栄こども夏祭り打ち上げ花火」があった。千栄小学校付近に地区の住民や子どもたちが大勢集まり、2年ぶりの開催を喜びながら夜空に咲く花火を楽しんだ。
千栄の米峰、毛呂窪、八ノ倉、下村の4区と、小学校、千代保育園千栄分園、PTAでつくる実行委員会が主催。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止した。例年は花火に加え、屋台が出て、子どもみこしも練り歩くが、今年は感染防止を考慮し、花火の打ち上げのみ行った。4区からの負担金の他、区民や団体、企業からの協賛金で実施した。
祭りに合わせて子どもたちがメッセージを考え、花火の際に一人ずつアナウンスするのも恒例だが、今年は時間短縮のため発表はしなかった。代わりに全戸配布したポスターの裏側に、同校と千栄分園の子どもたち全員のメッセージを載せた。
開始直前に雨が降ったが無事にやみ、予定通り午後7時45分に打ち上げがスタート。約15分間、さまざまな形をした3号玉と4号玉が夜空を彩り、中盤と最後の2回にわたりスターマインが上がると、道路沿いやグラウンドで見ていた住民たちから拍手が起こっていた。千栄小5年の女子児童(11)は「とてもきれいで感動した。地元で見れたことがうれしい。思い出になった」と話した。
太田孝雄実行委員長(58)は「花火だけだったが、2年ぶりに開けたことに意味がある。祭りで地区の宝である子どもたちに喜んでもらい、地区の皆さんが少しでも元気になってもらえたら」と話した。
◎写真説明:スターマインもあり夜空を彩った