南信州アルプスフォーラム(松澤徹会長)は23日、飯田市錦町のシルクホテルで2013年度総会を開いた。会員ら約25人が参加。リニア中央新幹線の駅位置と路線が明確となる本年度は、リニア開通が地域にとってプラスになるよう、多くの郡市民が一緒になって検討できる場を設け、成果へと結びつけることを誓い合った。
議事のうち、12年度事業報告によると、リニア飯田駅が郊外駅となったことを受け、これまで現飯田駅併設を前提に進めてきた研究を白紙に戻し、新たな理念を構築。またワークショップを実施し、市民会議(仮称)の設置とそのイメージ図を作成し行政に提言し、13年度に同会議が設けられる見通しとなった。また、2年前に開業した九州新幹線の駅および周辺地域の視察報告では、「中間駅のまちが発展するのには多くの困難が伴う」と結論付け、「もろ刃の剣であるリニアをどうまちづくりに生かしていくのか、私たちの覚悟と知恵の創出が求められている」とした。
13年度は「リニア&いいだの広域まちづくりを考えるプロジェクト」を推進。全体勉強会を開催するとともに、先進地視察など学びの場を設ける。また、飯田市により開催される見通しの市民会議に参画し、多くの郡市民とともに将来を考えていく。
松澤会長は「間もなく発足から20年の節目を迎える。会のあり方についても検討を進めていければ」と話していた。