15日夜から16日未明に地球に最接近するウィルタネン彗星が飯田下伊那地域からも観察されている。写真は13日夜に松川町元大島の宮下稔さん(73)が自宅から撮影。プレアデス星団(昴)との競演を捉えた。
1948年に発見された彗星で、直径約1.2キロ。約5.4年の周期で太陽の周りを回っているとされる。
宮下さんは8日夜に初撮影。この日も自宅のベランダから昴を探し、望遠レンズを向けた。
レンズ越しには「ぼんやりとしか見えなかった」というが、青緑色の光を放つ姿を捉えた。ふたご座流星群の流星も同じ画内に収まった。
「久しぶりの天体の動きにわくわくした」と宮下さん。「月明かりもあり、肉眼でみるのは厳しくなりそうだが、双眼鏡があれば昴の近くに見つけられる」と話していた。