飯田市大瀬木の梅ケ久保カタクリ自生地に咲くカタクリが、見ごろを迎えている。例年よりも早く開花が始まり、花見客を楽しませている。
約1ヘクタールの斜面に広がるカタクリ自生地は、周辺住民でつくる梅ケ久保自然愛護会(中上正晴会長、約60人)が管理している。昨年には発足20周年記念事業で、木道の遊歩道を設置。下向きの青紫の繊細な花をつける、カタクリの姿を間近で観察できるようになった。
今年の開花は普段より10日ほど早く、日当たりの良い場所に咲く花はピークを迎えている。2日は朝から近隣の客が訪れ、眺めの良い西部山麓の里山の自然とともに、花を楽しんでいた。
同会員によると、日陰にある花の開花はこれからで「10日ごろまでが花の盛りでは」としている。
自生地では開花にあわせて毎年、大瀬木区が主催する「かたくり祭」が開催されているが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止に。近くの広場で、同会員がテントを設置して山野草を販売している。
◎写真説明:見ごろを迎えた梅ケ久保のカタクリ自生地