飯田OIDE長姫高校の「高校戦隊テックレンジャー」と松本市の信州大学付属松本中学校の3年D組(38人)の「松本戦隊マッチュージャー」は11月29日、かざこし子どもの森公園(同市丸山町)で合同ショーを開いた。
マッチュージャーはテックレンジャーを参考に昨年誕生。今回のショーは、新型コロナウイルスの影響で活動ができない同中の生徒が、テックレンジャーにメールで相談したことがきっかけになった。それぞれが30分ほどのショーを上演。訪れた家族連れを楽しませた。
マッチュージャーは悪の組織「デストロイヤー」から松本の平和を守るため、ヒロイン5人が街中をパトロール。劇中では松本の特産品や観光名所をコミカルに紹介しながら、悪を退治した。
テックレンジャーは7人の戦士が登場。ウリャン星の侵略者から地球を守るストーリーで、ヒーローはキレのある動きで、ヒロインはしなやかな動作で観客を魅了した。子どもたちにゲームのやりすぎ注意を呼び掛け、手品や風船爆弾などの多彩な演出もした。
両校は10月末に「地球防衛WEB作戦会議」を実施。最初で最後となる今回の公演に向けて、松本中の生徒たちは衣装の作り方や戦いシーンのタイミングのとり方などをテックレンジャーに熱心に質問し、ヒーローの極意も学んで本番に備えた。
テックレッド役の部長(18)は「ヒーローは子どもに夢を与える存在。初の合同ショーでそれぞれのヒーローの良さを伝えられて良かった」と振り返り、松本中の生徒らは「ショーを通じて松本の魅力を伝えるのが目的。憧れのテックレンジャーとの合同ショーで、自分たちも楽しみながら達成できた」と笑顔で話した。
◎写真説明:子どもたちもヒーローを応援