平谷村は29日、愛知県のドローンスクールジャパン愛知春日井校(梅原丈嗣代表)の協力で、無人航空機(ドローン)の講習会と体験会を平谷高原スキー場などで開いた。飯田下伊那などから40人ほどが参加し、ドローンが秘める無限の可能性を探った。
村交流ホールで開いた講習会では、ドローンを巡る昨今の情勢について、ドローンスクールジャパンの加地晃尚さんが講演した。ドローンは、農薬散布や建築物などの点検、宅配など54業種での活用が進む。市場規模は60兆円となる見通し。2020年に14万人のプロ操縦士が必要だが、圧倒的に人手が不足している。
一方で、航空法による法規制により、国交省へ飛行許可申請をするには条件を満たす講習の受講が必要になる。講習では機械の構造把握や点検整備、関連法の学習はもちろん、センサーやGPSが故障していても安全に操縦できる技術を習得するという。
体験会では平谷高原スキー場のドローンパークで、実際に小型のドローンで操縦を体験した。飯田市から参加した男性(50)は「家屋を上部から調査する場合などに十分利用価値がありそうだ」と話していた。