下條村中原地籍のアルプスファームのソバ畑で秋そばの白い花が咲き始めた。村役場によると、今月上旬から中旬にかけてピークを迎え、20日ごろまで楽しめるという。
同村のそば栽培は特産品として広めようとする農業振興策と、養蚕衰退後の遊休農地の再利用を目的に1995年から続けられる。
現在は60人以上の生産者が夏と秋の年2回栽培し、延べ面積は当初7ヘクタールだったものが現在は約30ヘクタールにまで広がった。昨年は春秋合わせて約27トンの収穫があった。
収穫したソバは、道の駅信濃路下條そばの城に原料として供給されるほか、地元特産品の直売所「うまいもの館」でも加工品を販売。「そばは下條特産の親田辛味大根と相性がピッタリ。ぜひ食べてもらいたい」と観光客に勧めている。
ことしは夏そばが大雨の影響などで収穫量が少なめだったが、秋は順調に成長し、例年通りを見込む。中原地籍のアルプスファームでは、南アルプスを背景に一面に白い花畑が広がり、カメラを抱えた観光客が訪れている。