飯田市千代の農村寄宿舎「ごんべえ邑(むら)」に隣接する傾斜地で、約1000本のアジサイが見頃を迎えている。
栽培しているのは土地を管理している北澤圭洋さん(82)。傾斜地はもとは酪農の採草地で、「長く花が咲くので楽しませてくれ、管理も比較的簡単」と、約20年ほど前に栽培を始めた。最初は30株ほど植え、自分で苗を育てながら今では1000株に到達している。
今年は6月20日ごろから咲き始めた。最初に青色が咲き、ピンクと白が続き、中心の花を飾る額縁のように周りにだけ花が咲くガクアジサイが最後に咲いた。ピンクは時間がたつと紫色に変わり、11日は青、紫、白の3色のアジサイが傾斜地一面に咲き誇っていた。
北澤さんによると、今年は雨が多く、温度が上がらないため、例年より花が長持ちしているという。「花は7月20日ごろまで楽しめる」とし、「雨が落ち着いた時見に来てもらえたら」と話していた。
◎写真説明:1000株のアジサイが見頃を迎えている(飯田市千代)