平谷村の冬のイベント「アイスキャンドルinひらや」が26日、道の駅向かいのほっとパークひらや郷で開かれた。スキー帰りの温泉客や村内の親子連れ、近隣のカメラマンなどが訪れ、氷の器に反射する幻想的なろうそくの明かりを楽しんだ。
氷点下15度以下の厳しい寒さが続く平谷村で冬の寒さを楽しさに変えようと住民主体の催しとして始まり、11回目を迎えた。
今冬は暖冬傾向が続き、氷点下10度以下になる日が少なく氷の器作りは簡単ではなかったものの、実行委員会で350個の器を用意。一般から持ち寄られたものを含め500個ほどのアイスキャンドルが並んだ。
たいまつでの点火セレモニーでは花火も夜を彩った。子ども向けにそり遊びコーナーや雪玉をアイスキャンドルに飾り付ける催しも。マシュマロ焼きや豚汁の無料配布もあり、たき火で体を温めながら寒い冬を楽しんだ。
愛知県豊川市から家族で訪れた男性(40)は「毎年冬にこちらへスキーに来ているが、アイスキャンドルは初めて見た。いい時に来られて良かった」と話した。
川上金司実行委員長(77)は「吹雪や雨の日もあったが、天候に恵まれた。11年続けて訪れる人も多くなり、イベントが定着してきたようだ」と目を細めた。
◎写真説明:幻想的なアイスキャンドルを楽しむ