夏山シーズンの到来を告げる南アルプス大鹿登山口の開山式が5日、大鹿村大河原の新小渋橋近くにある「ウェストン碑」前で開かれた。
同開山式はここ数年、赤石岳や大鹿村の魅力を世に広めた英国宣教師ウォルター・ウェストンを顕彰する同碑を会場に予定してきた。これまで雨により別会場となる年が続いたが、今年は晴天に恵まれ念願の開催が実現した。
同日は商工関係者や山小屋関係者、伊那バス、来賓など約40人が参加した。柳島貞康村長は、昨今の山岳遭難に触れながら、今シーズン中の登山客の安全を願い開山を宣言した。
村によると、村内から南アルプスに向かう登山口は、三伏峠(標高2607メートル)に通じる鳥倉など3つある。毎年9月中旬にかけて登山客でにぎわう。三伏峠小屋は7月1日にオープンする予定。
◎写真説明:南ア登山客の安全を祈願する