高森町は20、21の両日、町内農家からサクランボを買い取り、友好都市の静岡県御前崎市で市民に配布する活動を行った。町産サクランボの魅力を伝え、来シーズンのサクランボ狩りへの来訪を呼び掛けた。
20日には、町役場職員有志と壬生照玄町長らが各農家に出向き、翌日に御前崎市で配るサクランボのパック詰め作業を手伝った。
御前崎市に贈るサクランボは、町内10軒の農家から購入した2000パック(1パック140グラム)。この他、町出身学生支援の第2弾として154パックを学生に贈る。
両日とも、町職員有志や「わかもの特命係」の大学生が、御前崎市の直売所「なぶら市場」と道の駅「風のマルシェ御前崎」の2カ所で、訪れた市民に農家の現状を伝えながら、町産サクランボを配布した。
新型コロナウイルスで販路を失った特産品などの流通を確保する取り組みは、全国各地の自治体で検討が進められるが、実現する例は少ないという。
高森町は、友好関係にある御前崎市と連携をとり、相互の物産交流を実現させた。高森町からサクランボを贈る一方、御前崎市からは茶が贈られる予定。
壬生町長は「来年以降もバスツアーの団体客頼みでなく個人客の受け入れが必要になる。御前崎市の皆さんに高森町の味を知ってもらい、来年は高森町へサクランボ狩りに来てもらいたい」と話した。
◎写真説明:パック詰めを手伝う壬生町長と町職員(牛牧の原農園で)