飯田市下久堅で25日夜、「コロナに負けるな応援花火」があった。打ち上げは約5分間だったが、新型コロナウイルスの収束を願う花火が夜空を彩った。
水神橋納涼煙火実行委員会がコロナ渦の中、地域に少しでも元気になってもらいたいと、中止になった同花火大会の代わりとして企画した。三密を避けるため、場所は事前に公表しなかった。
午後8時から約5分間、同橋付近の天竜川河畔と下久堅小学校の2カ所から、それぞれ75発の花火が打ち上がった。後半にはスターマインが華やかに咲いた。
天竜川の堤防道路には、2カ所からの花火を同時に眺める住民の姿が見られ、ひとときの花火の競演を楽しんでいた。同級生4人と見に来た児童(12)は「祭りが開けなかったのは残念だったけど、今年も花火が見れて良かった」と話した。
飯田商工会議所下久堅支部の宮脇寿明支部長(69)は「花火を見て少しでも気晴らしになれば。来年は今年の分も含め、盛大に花火大会が開けることを願う」と話した。
◎写真説明:夜空を彩った「コロナに負けるな応援花火」(水神橋付近の天竜川河畔で)