史実語り継ぎ平和の種まく「鎮魂の夕べ」

地域の話題

[ 2021年 8月 10日 火曜日 15時18分 ]

 阿智村駒場の満蒙開拓平和記念館は9日、旧満州(中国東北部)の犠牲者を追悼する「鎮魂の夕べ」を開いた。松川高校ボランティア部の生徒や元開拓団員2人を含む約30人が参列。歴史を語り継ぎ、平和を守っていくことをあらためて誓った。

 8月9日は、1945年に旧ソ連軍が満州に侵攻した日で、今年はちょうど鎮魂の夕べと日が重なった。新型コロナウイルス感染防止対策として規模を縮小して開催し、台風による天候の悪化を考慮して屋内のセミナールームで開いた。

 参加者は、満州がある北西の方角を向いて黙祷し、スクリーンに映し出された「鎮魂の碑」に一人ずつ献花した。

 同館の寺沢秀文館長は東京五輪に触れて「大きな戦争のない平和な今だからこそ五輪が開ける」と平和の尊さを強調。「コロナ禍で館の運営も厳しさを増してはいるが、平和学習の拠点としての位置づけは高まっている。『平和への種まき』の拠点として館を守り、満蒙開拓の史実を語り継いでいく」と力を込めた。

 松川高校ボランティア部は千羽鶴を奉献し、部長(17)ら代表者3人が「誓いの言葉」を発表した。「展示ガイドの学習の中で国策に翻弄された人々の想いなどを学び、歴史を伝えていく重みと責任を感じた」とし、「平成生まれの自分たちが歴史を令和、そして後世に伝えていく」と誓った。

 元開拓団員の北村栄美さん(87)は家族と離れ離れになったことを語り、「戦争がないことが何よりの頼み。平和について真剣に考えなければならない」と力を込め、原千代さん(同)は「ただ戦争をやってはいけないではなく、どうやったら平和を守れるかを考えて行動してほしい」と願った。

◎写真説明:献花する参加者

  

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