大宮通り桜並木 再整備に向け内質調査

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[ 2015年 3月 20日 金曜日 12時55分 ]

 飯田市の大宮通り桜並木の再整備を目指す東野、橋北両地区でつくる検討委員会と大宮通り桜並木保存会、市の3者は18日、同並木で桜の木の健康状態を把握する内質調査を実施した。外観が衰弱している木は、幹の内部でも空洞化が進んでいることが分かった。再整備検討の参考にする他、さらなる具体的データを取るための基礎とする。

 現状把握の一環として実施。先の外観調査に続き、各ブロックごと数本ずつの計12本を対象に行った。

 樹木医の文吾林造園、原孝昭社長らが、超音波で木の内部の密度を調べる音響波樹木診断器(ドクターウッズ)を活用して調査。それぞれの木に16カ所ずつ針を刺し、超音波を発し、その伝導性から樹内の空洞状況などを調べ、コンピュータで解析した。

 原社長によると、精密な分析が必要だが、見た目で衰弱が見られる樹木は内部でも腐朽が進んでいることが分かり、外観調査の結果を裏付けるデータが得られたという。

 桜並木は、飯田市公民館前から大宮諏訪神社まで延びる。飯田大火後に幅員30メートルの防火帯として整備され、1952年の長野県植樹祭で桜の苗木が植えられた。現在はソメイヨシノを主体に約150本が植えられており、市を代表する桜の名所として親しまれている。

 整備から60年が経過し、歩道の傷みや通行する車両と枝の接触、桜の寿命問題など複数の問題が表面化。東野まちづくり会議と橋北まちづくり委員会でつくる「桜並木の再整備に関する検討委員会」が13年、▽中央帯の拡大による保全・育成に必要な空間形成▽車道の片側1車線化▽歩道空間の確保▽道路付属物や歩道舗装のデザイン的配慮―などを盛り込んだ「桜並木の将来に向けての提言」を提出している。

 提言を受けた市は、本年度に調査事業を実施。樹木の状況把握に加え、地域振興の専門家を招いて住民らの聞き取りを行い、検討委員会・保存会と再整備案の具体化に向けた協議も重ねている。

 同行した日本花の会桜名所づくりアドバイザーの森田和市さんは「ソメイヨシノにとって樹齢60年は現役世代だが、街路という環境にあって弱っている木が増えている。車道という機能を大前提にしつつ、施肥などの対策を具体的に練っていく必要がある」と話していた。

  

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