NPO法人「日本で最も美しい村」連合に加盟する町村でつくる関東・中部ブロック会議が4日、大鹿村であった。各町村の担当者ら20人が出席。都市部でのPR活動を積極的に進める計画で、連携して地域の魅力を発信していくことを確認した。会議後は村内の大西公園や大鹿歌舞伎の舞台となる神社などを視察し、情報交換も行った。
同連合は農山村の景観や伝統文化などを守る活動に取り組む。関東・中部ブロックは、発足当初から参加している大鹿村をはじめ南木曽町、木曽町、中川村、池田町、小川村、高山村の県内7町村に東白川村(岐阜)、中之条町(群馬県)、早川町(山梨県)、道志村(同)、那珂川町(群馬県)、松崎町(静岡県)を加えた計13町村でつくる。
本年度の主な事業は、名古屋と東京でのPR活動。まずは6月6日に名古屋市金山総合駅連絡通路橋で、各町村から持ち寄った農産物や加工品を並べる物産展を計画する。各町村のイメージキャラクターを活用するなどしてPRに力を入れる。11月下旬から12月上旬にかけては都内を会場に、同様に各町村の魅力をアピールする予定。
関係者によると、加盟市町村が都道府県の枠を超えて連携し、事業を行うのは珍しい。
またブロック会議を前に、県内7町村でつくる県会議が開かれ、本年度の活動内容を確認した。県会議は、全国でも最多の町村が加盟する県として足並みをそろえ、県内の美しい地域の情景や取り組みを全国に発信する狙い。2010(平成22)年に発足した。町村の魅力を広く知ってもらおうと、7町村を巡り商品が当たるスタンプラリーを開催中。交流人口の増にもつなげている。
あいさつに立った中川村の福島喜弘総務課長は「全国的には認知度はまだまだ。認知度を高め、加盟によるメリットを出せるような取り組みを展開していきたい」と話した。
同連合は05年に大鹿を含む7町村でスタートし、来年に発足10周年を迎える。