天竜川氾濫を想定した避難訓練

地域の話題

[ 2017年 8月 21日 月曜日 15時57分 ]

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 飯田市危機管理室と松尾地区自主防災会(小木曽博人会長)は20日、天竜川の氾濫を想定した避難訓練を実施した。親せきや友人宅など事前に各自が結んだ「パートナーシップ協定」に基づき、行きやすい安全な場所に車を使って避難する初の試み。氾濫の状況を伝える避難勧告の防災無線にも工夫を加えるなど「より早く行動する」を合言葉に洪水災害と向き合った。

 一カ所に集合して歩いて避難する従来型でなく、「物理的にも精神的にも行きやすい場所に避難する」方法を初めて試した。気心が知れた相手に事前に避難場所にしたい旨を伝え、了承を得ておく同協定。同危機管理室が松尾地区全戸に協定書を含む訓練の案内冊子を配布して参加を促した。

 この日は同地区のうち「天竜川浸水想定区域」に指定する新井、寺所、明、清水の4地区約2000~3000人を対象に実施。午前8時半から1時間おきに避難準備、避難勧告、避難指示(緊急)の3回にわたり避難情報を流した。

 「3時間程度で氾濫する恐れがある」と状況が分かりやすい放送内容に改め、緊張感を増すためにチャイム音ではなくサイレン音も初めて採用した。「向こう三軒両脇」への近隣者への声掛けや、避難完了の合図とする玄関ノブへのタオル掛けなども新たに試みた。

 実家の菩提寺である柏心寺=同市箕瀬町=の安静達祐住職(64)とパートナーシップ協定を結んだ後藤真知子さん(66)は1回目の避難情報発表とともに、新井地区の自宅玄関にタオルを掛けて車で同寺に避難。10分ほどで到着し、安静住職に状況を報告した。「一番安心できる場所に避難したい」と後藤さん。安静住職は「他からも依頼があれば協定を結んでいきたい」との考えを示した。

 同協定以外にも松尾小や緑ケ丘中グラウンドには計144台の車が避難した。危機管理室防災係の後藤武志係長は「思った以上に多くの参加があった。パートナーシップ協定への受け止め方も肯定的な人が多く、引き続き理解や拡大を進めていきたい」と話した。

  

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