天龍村中井侍で茶摘み始まる

地域の話題

[ 2017年 5月 9日 火曜日 15時24分 ]

天竜川に面した茶畑で始まった茶摘み

 県南端の天龍村平岡の中井侍(なかいさむらい)地区で9日、茶摘みが始まった。4月の低温で昨年より8日遅いスタートになったものの、凍霜害はなく生育は順調。天竜川を望む急斜面に張り付くように広がる茶畑で、すくすくと伸びた茶葉を丁寧に摘み取った。

 標高約290―400メートルの斜面に茶畑が広がる同地区は、霧や日差しをしっかり浴びて育つことから県内で最も早く茶摘みが始まる産地として知られる。機械での作業が困難なため昔ながらの手摘みにこだわり、天竜川から立ち上る朝霧がさらに茶の味を高めるといわれている。

 八十八夜から1週間が過ぎたこの日、生産農家の中で標高が最も低く、JR飯田線中井侍駅のすぐ下側の約30アールの茶畑で茶を育てる羽田野七郎平さん(88)方から茶摘みが始まった。早朝から親戚や知人、村の地域おこし協力隊ら15人余が集まり、地区に伝わる「三国境の天竜川こえた 風が送るよ 茶の香り~」と同地区に伝わる「茶摘み唄」を皆で口ずさみながら、先端から3枚の葉を摘み取る「一芯三葉」の方法で手際よく摘んでいった。

 羽田野さんは「朝晩涼しく昼間は気温も上がり、濃いおいしいお茶になりそう」と語り、約900キロの収穫を見込む。茶葉は近くの工場で製茶し、地域の独自銘柄「中井侍銘茶」として村内の観光施設などで販売していく。標高が低いほうから順に茶摘みに着手し、今月いっぱい続く。

 同地区の茶生産は1970年に産地化を目指して本格化。多くの農家が在来種からやぶきたに品種を変え、生産振興を図っている。本格的に茶の生産を始めて半世紀近くになる羽田野さんは「後継者の課題もあるが、村の伝統を引き継いでもらいたい」と話した。

  

関連の注目記事

powered by weblio


  

こちらの記事もどうぞ(広告を含む)

     

最近の記事

グリムスパンキーニュース 2021.10.17.

10月24日日曜日18:07

【飯田市】3店が共同開発した冷凍折り詰めの全国販売開始「伊那谷の良さを伝えられたら」

10月23日土曜日13:13

【喬木村】曙月庵で阿島傘の展示始まる 茶室を彩る和傘ずらり ライトアップも

10月23日土曜日13:40

【飯田市・下伊那】三遠南信自動車道「飯喬道路第3工区」で初のトンネル掘削工事開始

10月22日金曜日16:20

【飯田市】松尾小4年2組がシトラスリボン作成「コロナ差別をなくそう」

10月22日金曜日15:11

【リニア中央新幹線】JR東海が安全対策をリニア対策委員会で報告 月内は試験走行期間

10月21日木曜日15:53

【飯田市】橋北まちづくり委が春草通りに案内図設置 菱田春草生誕地ほか歴史的建造物の位置を明示

10月21日木曜日15:22

【北部3町村】竜神大橋の建設期成同盟会が総会開く 早期完成を強く要望

10月20日水曜日16:43

【リニア中央新幹線】飯田市が座光寺の共和地区を巡り工事説明会 代替地は来月着工

10月20日水曜日15:51

【飯田市・下伊那】衆院選が公示、5区は与野党一騎打ち 12日間の短期決戦スタート

10月19日火曜日15:51

【飯田市】長編映画撮影の無償ボランティア募集

10月19日火曜日15:12

【大鹿村】大鹿歌舞伎秋季公演をライブ配信 静かな会場でこん身の演技

10月18日月曜日15:19

【飯田市・下伊那】南信州獅子舞フェスティバルが2年ぶり開催 14団体が勇壮に伝統舞

10月18日月曜日15:41

【飯田市】飯田風越高校で創立120周年記念式典開く

10月16日土曜日14:05

【高森町】高森中3年生が園児に自作の紙芝居を読み聞かせ「すごく喜んでくれた」

10月16日土曜日14:24








記事の検索はこちらから



















南信州電子版購読

スポンサーリンク

ふるさと納税でもらえる 南信州新聞 ふるさと納税でもらえる 南信州新聞