飯田市千代のよこね田んぼの名誉オーナーに17日、下條村出身のタレント峰竜太さんが就任した。保全活動に取り組むNPO法人里山べーす(吉澤富夫理事長)と保全委員会(関口俊博会長)が同日、峰さんに会員証を手渡した。峰さんは「維持していくにはハートがないとできないので同郷として誇り。名誉オーナー会員として発信していきたい」と力を込めた。
1999年に農林水産大臣から「日本の棚田百選」に認定されたよこね田んぼ。2017年にはオーナー制度を導入するなど両団体が協力し、約3ヘクタール、110枚の棚田の管理やイベントを行っている。
意識の希薄化や保全委員会の高齢化を課題に、地区内外への発信力強化にも注力。19年9月に峰さんのラジオ番組に電話出演させてもらったことが縁となり、名誉オーナーへの就任が実現した。
下條村の宿泊施設、月下美人を訪れ、峰さんに直接手渡した。峰さんは幼少期から農業に触れて得た経験や、高校時代に千代の友人を訪ねた思い出にも言及し「田植えや稲刈りにも来たい」と話していた。
会員証のほか、よこね米で醸造した日本酒「Y―704」と新米2キロも贈呈。吉澤理事長は「峰さんは全国区の人なので、人脈もあると思う。まずは地元で、有名な人が名誉オーナーになっていることを知ってもらえたら」と期待を込めた。
◎写真説明:峰さんがよこね田んぼ名誉オーナー会員就任