核や戦争のない平和な社会の実現を目指す「反核平和の火リレー」が下伊那地区へ引き継がれ、4日に飯田市役所でセレモニーがあった。下伊那地区は5日にかけて要請行動を展開。原爆による火災の残り火をトーチにともした「平和の灯」を掲げて14市町村を走り継ぐ。
広島発祥の取り組みで、県内では県平和友好祭実行委員会が主催し34回目。7月13日に松本市からスタートし、県内全市町村を巡って8月10日に辰野町でゴールする予定。
この日の歓迎式で、市議らが激励や歓迎の言葉。下伊那地区実行委員長の勝又工貴さんが要請書を読み上げ、佐藤健市長は「戦争の実体験がない世代だが、先輩から聞いたことを次の世代へと語り継ぐ取り組みを皆さんと一緒に」と応じた。
要請書は9項目にわたり、非核三原則の法制化や平和行政の実現、被爆者救済への援助・支援、原発に頼らない社会に向けた国への働き掛けなどを求める。
飯田市は1984(昭和59)年に「非核平和都市宣言」を決議。2011(平成23)年には広島市長が国連で提唱した「平和市長会議」に加盟している。
◎写真説明:市役所前で行われたセレモニー