平谷村は4日、矢作川下流の愛知県碧南市の子どもたちに雪をプレゼントする事業を行った。今回は10トンダンプ3台分の雪を提供。碧南市の明石公園には雪の滑り台が設けられ、訪れた子どもたちが大喜びで雪遊びを楽しんだ。
雪のプレゼント事業は、雪が積もることの少ない河口域の子どもたちに、雪を楽しんでもらおうと矢作川交流事業の一環で1991年から続いている。
運ばれた約30トンの雪を使って、碧南の若者グループ「ヘキスポ」のメンバーが長さ15メートルほどの滑り台を作成した。碧南市や平谷村教育長、矢作川沿岸水質保全対策協議会事務局長らによる「雪の交流」テープカットに引き続き、訪れた約200人の親子が雪の上をそりで滑ったり、雪の塊を手に雪合戦をしたりと声を上げて喜んだ。
碧南市の生田弘幸教育長は「碧南の子どもたちにとってはありがたい雪のプレゼント。雪遊びを大いに楽しんで」と呼び掛けた。ヘキスポのメンバーの一人は「子どもたちの笑顔を見ることができて良かった」と話した。会場では、平谷村特産のコーンスープのプレゼントを行い、長蛇の列ができた。