飯田商工会議所下久堅支部は7月31日夜、「コロナに負けるな!応援花火」を実施した。中止になった水神橋納涼花火大会の代わりとして開催。同橋付近の天竜川河畔と下久堅小学校グラウンドの2カ所から約10分間花火を打ち上げ、地域の元気と新型コロナウイルスの収束を願った。
コロナ禍が続く中、地域住民の気持ちを少しでも明るくしたいと企画。医療従事者への感謝の気持ちも込めた。下久堅地区で開催告知のチラシを回覧したが、密を避けるため場所は公表しなかった。
午後8時から打ち上げを開始。水神橋付近からは5号玉、下久堅小からは4号玉が打ち上がり、2回のスターマインもあり、数百発の花火が夜空を彩った。
天竜川右岸の堤防道路では花火を観覧する住民の姿が見られ、2カ所から上がる花火を同時に楽しみ、終了後には拍手を送っていた。松尾清水の女性(75)は「人に会いに行けず気分も沈みがちだが、夜空いっぱいに広がる花火を見てスカッとした。体の芯まで響く花火の音と一緒にコロナもなくなってほしい」と話していた。
飯田商工会議所下久堅支部の宮脇寿明支部長(70)は「コロナで暗いニュースが続く中、少しでも住民の皆さんの気晴らしになれば。下久堅の元気も示したかった」とし、「2年連続の中止となってしまったので、来年こそは水神橋の花火大会を開いて地域を盛り上げたい」と願った。
◎写真説明:夜空に打ち上がった花火(水神橋付近の天竜川河畔で)