平谷村は16日、「お盆成人式」を同村合同庁舎で開いた。浴衣やスーツに身を包んだ新成人たちは旧友との再会を喜び合い、社会人としての決意や目標を語った。
今年の新成人の対象者は7人で、うち5人が参加した。小学校時代の恩師牧内喜和教諭も出席した。新型コロナウイルス感染防止対策として、参加者は事前にPCR検査をし、村が費用を負担した。
西川宗一公民館長はコロナ禍で家族や友人と会えないなど当たり前の日常ができなくなったとし、「当たり前の大切さを実感した。この1年半で身に付けた忍耐力と人々の絆を糧にして頑張ってほしい」とエールを送った。
西川清海村長は福澤諭吉の心訓を紹介しながら「この平谷村で生まれ育ったことを誇りに思い、社会の中で大きく羽ばたいてほしい。新しい考えで時代と文化を作り上げていってほしい」と祝った。
新成人は一人ずつ登壇し、近況や新成人としての心構えを発表。今まで育ててくれた両親への感謝を述べ、「社会人として自覚ある行動を心掛けたい」と語っていた。保育士として働いている女性(20)は「久しぶりに帰ると村の温かさを感じた。新成人の皆も良い意味で変わっていなかった」とし、「毎日大変だが保育士として成長し、立派な大人になれるよう頑張りたい」と話した。
◎写真説明:家族や恩師と一緒に記念撮影する新成人ら(平谷村)