松川町は8日、東日本大震災被災地の仙台市宮城野区福住町への支援物資の収集を町役場で行った。10年目となった支援活動も今回で最終回。今後は支援から交流に発展させる方針で、交流のキックオフとして12日にオンライン交流会も企画している。
同町は飯田ボランティア協会を通じて福住町と交流があり、2011年から支援物資を募って届ける活動を続けてきた。町内では松川高校が町内農家からリンゴを募って東北各地へ届ける活動もしており、近年は町と松川高校が合同で被災地を訪問し、防災学習を兼ねた交流を行ってきた。
町役場の支援物資受付所には朝から多くの町民が訪れ、米などの農産物や日用品、義援金などを持ち込んだ。松川高校のペチュニアの花の取り組みにも毎年協力しているという男性(78)は「震災から年数が経過したが被災地はまだ復興途上だと聞く。少しでも力になれたら」と話した。
今年は、福住町の住民6人ほどが12日に飯田ボランティア協会を訪ねる予定。来訪時に町に集まった物資も手渡す。
来訪に合わせ、松川町での交流会も企画したが、コロナ禍の状況を受け、オンライン形式に変更した。オンライン交流会では、これまでの交流を振り返るとともに、福住町の住民から震災当時の話や防災の取り組みについて聞く。
日時は12日午後1時半から2時半。町内外に関わらず誰でも参加できる。申し込みは町ホームページから、入力フォームに必要事項を記入して行う。問い合わせは町役場まちづくり政策課(電話0265・36・7014)へ。
◎写真説明:10年目を迎えた東北への支援活動(松川町役場)