根羽村上町の村民向けの交流拠点施設「くりや」が22日オープンし、オープン日に合わせ「根羽マルシェvol.1」があった。郷土料理販売やヒンメリワークショップなど村の魅力が楽しめる内容で、親子連れから高齢者まで村民が集まりにぎわった。
くりやは村民が気軽に立ち寄れる、村の新しいよりどころとして開設。Wi―Fi(ワイファイ)環境を完備したテレワーク設備や多目的スペースの他、託児スペースや飲食営業ができるシェアキッチン、コインランドリー(乾燥機)などがある。指定管理者は、地域おこし起業人の杉山泰彦さん(29)が代表を務める一般社団法人ねばのもり。
根羽マルシェは杉山さんと村の移住コーディネーターを務める妻の有希さん(30)が開き、村内で活動する個人やグループが集まり出店することで、村の魅力を発信したいとする。
村民グループ「杉っ子」が五平餅や郷土料理のからすみ、小林農園がトマトを販売。シェアキッチンでは地元産イチゴのスムージーを作り、親子連れが買い求めていた。屋外では金魚すくいやかき氷販売もあった。
麦を乾燥させて作る装飾品「ヒンメリ」のワークショップを開き、参加者は簡単な小物作りに挑戦。手作りのバッグやポーチ、ぞうりの販売もあった。
午前10時の開始から子どもから高齢者まで大勢が訪れ、子どもたちはスムージーを飲んだり、金魚すくいをしたりして楽しんでいた。
親子で訪れた根羽学園2年の女子児童(7)は「久しぶりのお祭りだったので楽しかった。イチゴのスムージーがおいしかった」と笑顔。母親(38)は「子どもと気軽に遊びに来れる場所ができてうれしい。いろんな年代の方と交流できれば」と話していた。
杉山有希さんは「今後も定期的に開き、マルシェで新たな交流やつながりができれば」と話した。
◎写真説明:多くの親子連れが訪れにぎわった