松川町の信州まつかわ温泉清流苑に隣接する「およりての森」の観光活用に向け、森林セラピーの体験会が16日、町内で開かれた。先進地の上水内郡信濃町から講師を招き、保養型観光や森林セラピーの魅力を学んだ。
およりての森は、2013年に森林セラピー基地に認定され、清流苑を主体にガイドウオーキングやセラピーガイド育成に取り組んでいる。
今回の体験会は、森林セラピーを活用する滞在交流プログラムの実現に向け、清流苑と南信州まつかわ観光まちづくりセンターが企画した。
町内のガイド候補者や観光関係者など30人が参加。座学では、信濃町の事業にコンサルタントとして関わる「さとゆめ」の浅原武志さんが、保養地の概念や森林セラピーについて紹介した。
「休養を目的に何度も足を運ぶ保養型の観光地を目指す必要がある」と指摘。森林内で五感を解放して体と心を癒すだけでなく、アロマセラピーやヨガ、健康に良い食事などを組み合わせたトータルなプログラム作りを勧めた。
およりての森内では、信濃町の森林メディカルトレーナーをガイドに、実際の森林セラピーを体験した。
モミやスギの葉などの香りをかいだり、深呼吸をしたり、川に足を浸けたりして五感で森林を満喫。昼食では、森林セラピー用に試作した町内の弁当も味わった。
◎写真説明:およりての森でセラピー体験