水曲柳会が長源寺で犠牲者追悼法要

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[ 2019年 9月 26日 木曜日 16時33分 ]

 旧満州の水曲柳開拓団の関係者でつくる戦後連絡会「水曲柳会」(澤柳忠司会長)は23日、慰霊碑のある飯田市箕瀬町の長源寺を訪れて、犠牲者の追悼法要を行った。参列した会員らは慰霊碑前で祈りを捧げるとともに、8月末の訪中を報告。平和への誓いを新たにした。

 水曲柳開拓団は、出身の旧満州国官僚が提唱した自由移民団の一つとして、1937(昭和12)年から、吉林省舒蘭県へ入植。最終入植者は1090人余と飯伊送出の開拓団としては最大規模となった。敗戦直後の混乱で襲撃や略奪を受け、大小の集団自決が起きたほか、現地や新京での越冬中に多くの人が亡くなった。

 慰霊碑は94年3月、会員から墓地一角の提供を受け下久堅柿野沢に建立した。年数が経過するにつれて会員の減少と高齢化が進み、小高い丘の上にある同所への参拝が困難になり、建立当初から永代供養していた長源寺の境内に、昨年移転した。慰霊碑下の納骨室には殉難者422人の名を刻んだ芳名簿が納められている。

 慰霊には元開拓団員の役員を含む9人が参列。慰霊碑を前に線香を手向け、手を合わせた。続いて8月末の訪中事業に参加した寺沢秀文事務局長が現地での慰霊の様子などを写真を交えて報告した。

 最多時には会員400人以上を数えた同会だが、戦後70年以上が経過し、現在連絡の取れる会員は70人程度だという。寺沢事務局長は「高齢化の中で会の存続も厳しい状況」としながらも、「慰霊碑を守り続けるため2世、3世を中心に会の存続維持を図り、犠牲者の追悼とともに満蒙開拓の史実を忘れることのないよう継承に励みたい」と力を込めた。

◎写真説明:慰霊碑前で手を合わせる水曲柳会の役員ら(同会提供)

  

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