満蒙開拓平和記念館建設事業準備会が阿部知事に支援

地域の話題

[ 2011年 6月 20日 月曜日 10時47分 ]

 阿智村駒場に「満蒙開拓平和記念館」の建設を計画している事業準備会(会長・河原進飯田日中友好協会会長)は17日、県庁を訪れ阿部守一知事に財政支援を求めた。体験者の高齢化が進んでいることから、事業費を半分の1億3000万円に抑えて早期着工を目指す姿勢を強調。知事は協力方法などについて地元市町村と具体的な検討に着手する方針を示した。

 河原会長ら準備会と長野県日中友好協会の幹部、建設促進議員連盟の飯田下伊那地域選出県議、体験者ら約20人が知事を訪問。河原会長が東日本大震災の影響で寄付の拡大が見込めなくなっている状況などを伝えるとともに、体験者の高齢化が進んでいる現状を踏まえて「身の丈にあった予算に縮小する」と、当初計画の事業費を半減させて建設を急ぐ考えを伝えた。

 阿部知事は「歴史を伝える拠点は必要。県として応援しなければならないと思っている」と理解を示し、「地元の市町村とどう協力していくか話し合わなければいけない。民間がこれだけ(現実的な資金計画、事業計画を)出してきたのだから、あとは我々行政が知恵を出す番だ」と支援・協力のあり方をめぐって市町村などと具体的な検討に着手する考えを明らかにした。

 懇談会に同席した阿智村の岡庭一雄村長は「満蒙開拓は送り出した側の責任という面もある。阿智郷開拓団は、終戦の年、ソ連国境近くに村として送り出した。死にに行かせたようなもの。鎮魂という意味だけでなく、苦労した人達が生きているうちに形にすることが、行政を担っている者としての責任だ」と強調した。

 「満蒙開拓の史実を次世代に継承し、戦争の悲惨さ、平和の尊さを世界に向けて発信する拠点とする」とし、準備会は阿智村が無償貸与する長岳寺近くの村有地1454・77平方メートル(440坪)に記念館建設を計画。事業費の縮減を踏まえ、すでに基本設計の見直しなども行っている。

 準備会事務局の寺沢秀文さんは「県が支援の具体化に向けて取り組んでくれるという見通しが立った。県や地元の阿智村など地域のご支援をいただき、早期建設実現に向けて頑張っていきたい」としている。

 記念館建設や寄付に関する問い合わせは同準備会阿智事務所(電話0265・43・5580)へ。事業準備会のホームページはURL=http://www.manmoukaitaku.com。

  

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