満蒙開拓記念館 女子隊員の手紙を展示

地域の話題

[ 2021年 7月 10日 土曜日 13時24分 ]

 阿智村駒場の満蒙開拓平和記念館は、初夏のミニ企画展「満州勤労奉仕隊の経験―下伊那報国農場女子隊員の手紙から」を開いている。当時19歳で同隊に参加し、旧満州に渡った旧和田村(現飯田市南信濃)の酒井貴恵さん(故人)の手紙を紹介しながら、同隊に光を当てている。18日まで。

 酒井さんが参加した下伊那報国農場は、日本本土の食糧不足を補うため、1944年に下伊那郡町村会が編成し、青年学校の生徒や卒業生を対象に隊員を集めた。渡満期間は4~10カ月と短かった。

 酒井さんは第二次隊員として45年3月、阿智郷や南信濃郷に近い満州北部の同農場へ渡った。第二次隊員は28人が入植し、女性の割合が高かった。同年8月、ソ連参戦と日本敗戦の混乱に巻き込まれ、生きて帰ることができたのは2人のみだった。

 企画展では酒井さんが家族に宛てた手紙を紹介。「なんだか夢の国へでも行ったよう」と楽しい農場生活を書いている一方、別の手紙には男性2人が召集されたことを記しており、満州に不穏な気配がただよい始めている状況を示唆している。

 手紙に同封されたスズランの押し花の実物や、日付の違う2通の死亡告知書も展示している。

 大鹿村から開拓団として渡った岐阜県揖斐郡池田町の女性(87)は「私もアミーバ赤痢にかかって大変だった。辺り一面にスズランが咲いていた」と当時を思い出しながら、手紙をじっと見つめていた。

 同館の寺沢秀文館長は「満州勤労奉仕隊や報国農場隊にはあまり目を向けられてこなかった。若い人が多く、終戦間際に渡りたくさんの方が亡くなった。平和な時代だからこそ、隊員たちがいたこと、悲しい歴史があったことを知ってほしい」と話した。

◎写真説明:酒井さんの手紙から下伊那報国農場隊を紹介している

  

関連の注目記事

powered by weblio


  

Sponsored Link

     

最近の記事

【阿智村】村の魅力再認識、阿智☆昼神観光局が村内一斉ライトダウンイベント開く

11月29日火曜日15:02

【飯田市】日本一の焼肉のまちの発信拠点「信州飯田焼肉研究所」がオープン

11月29日火曜日15:48

【飯田市】南信州アルプスフォーラムが勉強会 リニア長野県駅開業に向け、明大・佐々木教授が助言

11月28日月曜日16:44

【飯田市】「お祭り気分を子どもたちに」南信州屋台フェス開催、ダンスや音楽のパフォーマンスも

11月28日月曜日15:38

【天龍村】天龍村坂部地区で伝統の柚餅子加工始まる「伝統食を残そう」NPOが継承

11月26日土曜日13:24

【飯田市】千代小学校生徒が地区内の窯で炭焼き体験 地域住民も協力する恒例の行事

11月26日土曜日13:08

【飯田市】南信州・飯田産業センターが福島イノベ機構と次世代空モビリティの発展へ連携協定

11月25日金曜日16:28

【天龍村】米ミドルベリー大の留学生がユズ収穫体験 柚餅子通じて日本の農村文化学ぶ

11月25日金曜日16:28

【飯田市・下伊那】JAみなみ信州で市田柿の出荷始まる「糖度高く、品質上々」

11月24日木曜日15:17

【下條村】伝承300年の節目祝う熱演におひねり 下條歌舞伎の定期公演が3年ぶりに通常開催

11月24日木曜日15:00

【飯田市】佐藤健市長が市議会定例会本会議で市長就任2年経過に言及「将来に向けた下ごしらえはできた」

11月22日火曜日16:34

【飯田市】伊賀良まちづくり協議会が沢城湖の整備検討へウオーキング開催 住民ワークショップの初回として現地散策

11月22日火曜日16:12

【飯田市】飯田下伊那を拠点に活動するアーティストでつくる「おぶすなアートプロジェクト」が合同公演

11月21日月曜日15:57

【飯田市】かざこし子どもの森公園で子育て応援フェス「IKU×IKU2022」子どもの成長と子育て応援

11月21日月曜日15:17

グリムスパンキー ニュース 2022.11.20.

11月19日土曜日18:34




南信州新聞の購読はこちら

記事の検索はこちらから




印刷について

出版物について

工場見学について

公式Twitter

公式フェイスブック

RSS




南信州飯田観光ガイド2022秋冬

三遠南信biz

南信州企業ナビ

グリムスパンキーニュース

南信州電子版購読

スポンサーリンク

ふるさと納税でもらえる 南信州新聞 ふるさと納税でもらえる 南信州新聞