第48回県茶の共進会褒賞授与式が11日、飯田市南信濃公民館で開かれた。南信濃地域24点、木曽地域6点の計30点の出品から、飯田市上村の仲井興隆(60)さんが最高賞の知事賞に輝いた。
県内の生産者や関係団体でつくる県茶振興協議会が主催。県茶の品質向上と生産振興を目的に毎年行っている。
審査は外観30点、香気70点、水色30点、滋味70点の計200点満点で行い、仲井さんの茶は全審査項目で満点を獲得。「非の打ち所がない素晴らしい品質」との評価を受けた。
父親の代から40年以上茶栽培を続けており、代替わりを機に「腕試しに」と、8年ほど前から共進会に出品をしている。県知事賞の受賞は初めてで「こんなに早く受賞できるとは思っていなかったのでびっくり。対外的に高い評価を得ることができうれしい」と喜んだ。
また、「今年は4月に気温が低い日が続いたことで茶摘みの時期の判断が難しかったが、周りの皆さんにアドバイスをいただき、適期にできた」と感謝した。
同協議会は21日午前10時~午後3時に、飯田市鼎東鼎の農産物直売所「およりてふぁーむ」で、受賞茶の展示と県産茶の販売会を行う。
受賞者は次の皆さん。
▽知事賞=仲井興隆(飯田市)▽1等賞=高根芳彦(飯田市)▽2等賞=前田美沙(天龍村)、原田敏彦(阿南町)▽3等賞=大平邦芳(天龍村)、大平和江(同)、小林政幸(阿南町)、近藤松秋(飯田市)▽努力賞=羽田野七郎平(天龍村)▽特別賞=小幡貴代子(南木曽町)
◎写真説明:県茶の共進会受賞者