阿智村清内路のハナモモが大型連休中に見頃となり、赤、白、ピンクと鮮やかに咲き分けていた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、村は花の観賞自粛を要請。通過車両や見物客は減ったが、スピードを緩める車も見られた。
清内路のハナモモの元祖は、大正時代初めに隣接の木曽郡南木曽町の女性と、旧清内路村の男性の結婚記念樹だとされる。女性は清内路に勤めに来ていて、実家から苗木が贈られたという。
その後、村内の有志が木曽との交流を深め、双方で植栽。清内路では、昭和40年代から国道256号を「ハナモモ街道」にと植栽が進んだ。
1989(平成元)年には村制100周年記念として「ふるさと村自然園」に400本が植えられた。以降、毎年地区内各所に50~200本の植樹が続けられている。
国道の両脇では、延べ数百メートルにわたり整然と並び、桃源郷のような美しさを誇っている。
◎写真説明:清内路で咲くハナモモ