豊丘・旧河野村の古文書を解読し寄贈

地域の話題

[ 2017年 8月 12日 土曜日 13時05分 ]

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 立正大学(東京都)文学部史学科の藤井明広助教が豊丘村の旧河野村に関する古文書をネットオークションで購入し、学生らと調査・整理に当たった。古文書は1688(元禄4)年~明治初期までの計156点。くずし字を解読したり現地調査に入るなど2年ほどかけて整理し、1冊にまとめて村に寄贈した。

 藤井助教らは10日、村役場に下平喜隆村長を訪ね、古文書と作成した文書目録1冊を寄贈した。2年余に及ぶ活動内容も報告した。

 村教委によると、古文書の保存状態はいい。旧河野村の庄屋から流れ出たとみられる。

 2014年のネットオークションで藤井助教の目に留まり、藤井助教がスギの木箱に収納された古文書を落札した。その後、史学科の学生有志8人らと「河野村研究会」を独自に立ち上げて解読作業を進めた。

 最も古い記載の文書は元禄4年9月19日付で作成された検地帳の写しで、大半は文化期から明治初年に作成された河野村政に関する資料だった。天保期に領主知久家への拝借米金に関する願書、堀越の開発、説教組に関する文書、借用や質値の証文も。近世における河野村住民の生活を知る上で貴重な史料群―とみた。

 文書目録に目を通した豊丘村の寺沢宜勝教育長は「当時の生活が良く分かる。今の時代と同じようなことで悩んでいたんだな」とうなずいていた。

 学生は発足当初、くずし字がほとんど読めなかったというが、週1回程度の活動を継続する中で読解の能力が向上。史料の整理方法を習得する機会にもなった。また学生たちは現地調査を通して村への関心を高めたようだ。

 寄贈の古文書は村資料館に保管され、希望者は閲覧できる。藤井助教らを迎え、180年前の暮らしを知るための村民向けの講演会を開くことも考えている。同館の唐澤武彦主任(65)は「豊丘村と縁もゆかりもなく、全くの偶然から始まった活動でおもしろい」と話した。

  

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