阿智村に「学会」発足、地元学の掘り下げを力に

地域の話題

[ 2010年 9月 22日 水曜日 15時31分 ]

 阿智村の住民が地域の歴史や自然、文化、経済、産業などの“地元学”を調査研究する「阿智学会」の発足式が20日、同村コミュニティ館で開かれた。個々の学びを深める楽しさを広め、地域に対する誇りを高めることが目的。35人が出席して規約が了承され、設立を宣言した。

 学会は、村全体を屋根のない博物館に見立てたエコミュージアム運動「全村博物館」構想を進める組織の一つ。個人やグループ、研究機関との共同研究や支援、研究発表会と講座、講演会の開催、インターネットも活用した会誌の発行などを行う。

 発足式で講演した岡庭一雄村長は、住民一人ひとりが「人生の質」を高めるため、行政にも働きかけながら地域の発展に寄与することの意義を説いた上で、阿智学会に対する期待を語った。会長、理事は後日開く会合で選出する予定。会員は今後も広く募っていく。

 学会発足の構想は、古代東山道と古文学の里・園原に対する住民の関心が再び高まった10年ほど前からあったが、自然な気運の盛り上がりを待ちながら、期限を定めずに取り組んできた。

 昨年11月には地域おこしを手掛ける団体、個人の緩やかなネットワーク「あっちっち熱中人連合」、4月には「阿智全村博物館連絡会」が発足。今月13日に村が開いた地域づくり講座では、島根県中山間地域研究センターの主任研究員、藤山浩さんが「地元学を深めることが地域づくりのエネルギーになる」と説いた。

 学会構想を長く温めてきた自治会連絡協議会長の羽場睦美さんは「歴史や文学、考古学だけでなく、我が家の歴史など、身近で素朴な物事も地元学の立派な対象。大学の論文レベルの内容も扱いたい。村の人みんなが気軽に入ってほしい」と話している。

 問い合わせは役場協働活動推進課(電話0265―43―2220)へ。

  

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