阿智村駒場の阿智郵便局(稲垣一実局長)は18日、村と阿智☆昼神観光局の協力で、星空をデザインした新たな風景印の押印を開始した。すでに切手収集などを趣味にする国内外の郵趣家から新旧合わせ500件ほどの依頼があり好評を博している。
新たな風景印は、星をイメージした6角形の枠に流れ星と星空、山、花桃、温泉をデザイン。18日から同郵便局窓口で消印と記念押印を受け付けている。郵送でも依頼できる。
2016年10月に昼神温泉で開いた全国郵便局長会の研修で熊谷秀樹村長と観光局の白澤裕次社長が講演した際、観光と郵便局の連携が話題となった。以来、同村内で協力の方法を模索し、連携の足がかりとして風景印の更改に取り組んだ。
新風景印のデザインは観光局の宮澤尚美さんが担当。小さくともイメージが伝わりやすいようシンプルな図柄を心掛けた。観光局では写真家の宮坂雅博さんによる星景写真ポストカードも販売しており、相乗効果も期待している。
15日で終了した旧風景印は1985年8月から使用。日本一長いトンネルとして開通した恵那山トンネルと昼神温泉を描き、30年余親しまれてきた。稲垣局長は「今後も郵便を通じて村のイメージ作りに協力したい」と話した。
熊谷村長は「今後は、村役場の料金後納郵便のデザインもオリジナルのものに変更したい」。白澤社長は「星空と花桃は村内の統一したブランド。村内に5郵便局があり、さらに連携を深めたい」と話した。