令和最初の元旦となった1日、飯田市にある虚空蔵山(こくぞうさん)(標高1130メートル)の山頂に家族連れら100人ほどが集まった。今年初めての太陽が南アルプスの稜線から顔を出すと歓声が上がり、手を合わせる人の姿も見られた。
虚空蔵山は、市のシンボルとして親しまれる風越(かざこし)山(1535メートル)の前山で、麓から山頂までは1時間半ほどかかる。
そのため初日の出を目指す参加者は厚着し、暗いうちから山道を懐中電灯で照らしながら登り、山頂ではたき火で暖を取るなどして初日の出を待った。
午前7時過ぎ、待ちかねた日が昇ると万歳三唱の声が上がり、カメラを向けてご来光を撮影していた。埼玉県から高森町に帰省中の児童(8)は「歩くのが大変だったけど家族みんなで初日の出を見ることができてうれしい」と話し、家族の健康を祈った。
◎写真説明:山頂で初日の出を眺める