飯田OIDE長姫高校建築学科の3年生5人が製作した鳥居が6日、飯田市大瀬木の光治稲荷大明神に設置された。
鳥居の老朽化に伴い改築。これまでは氏子が建て替えてきたが、近隣に住む同科3年の吉井渓人さん(18)が鳥居を造った経験があったことから、2月に製作を依頼した。
製作に携わった高校生と氏子らで完成した鳥居を設置。酒と塩で清めた後、業者につり上げてもらい、根本に土をかぶせて押し固めた。鳥居の上部に神額を設置すると周囲から歓声が起こり、全員で記念撮影を行った。
氏子総代の椎名義則さん(72)は「これまで氏子たちの手で造ってきたが、それでは簡単なものしかできない。製作を引き受けてもらい、ありがたい。前よりも大きく立派になった」と喜んだ。
吉井さんは昨年1人で鳥居を造り、北方に住む祖母の家の裏にある神社に収めた。今回は学科の仲間に加わってもらい、昨年よりも大きめの高さ3メートルほどのサイズに。部材も太くして、頑丈になるよう構造を工夫した。
「構造や造り方などをもう少し勉強したほうがよかったかなと思うが、満足している。将来は大工になりたいので、今回の経験を生かしていきたい」と話していた。
◎写真説明:OIDE長姫高生が造った鳥居を設置