飯田下伊那の高校生有志でつくる「多世代交流プロジェクト実行委員会」は19日、飯田市役所で会見を開き、4月に開催を予定する2つのイベントの概要を発表した。いずれも世代間交流を目的としたもので、4月21日に市公民館で音楽会を、同27日に市青少年ホーム第一体育館でニュースポーツ大会を開く。
発起人は飯田高校2年で生徒会長の原巧樹さん(17)。昨年9月に開催した60歳以上が出演する「華齢なる音楽祭」の運営に携わった際、出演者の姿と、多世代の聞いたことのない音楽を知ることの楽しさに感動を覚えたという。
「この感動をより多くの人に知ってほしい」と今回のイベントを発案。同級生の他、他校の生徒からも仲間を募り、7人で実行委員会を発足させた。
音楽会は、中高生の吹奏楽や邦楽、弦楽などの部活、華齢なる音楽祭の出演者にも声を掛け、中学生から80代まで計10団体が出演を予定している。
ニュースポーツ大会は、音楽では難しい直接交流を目的としたもので、体力の少ない人でも楽しめるようペタンクや囲碁ボールを行う。飯伊各地の公民館を通じて参加を呼び掛け、150人規模の大会を想定している。
今後は飯伊の公民館にポスターの掲示を依頼する他、当日さまざまな物品と交換できる抽選券を配るなどの広報活動に力を入れる。原さんは「まずはきっかけをつくり、後輩たちに引き継いでもらうことでいずれは市民の誰もが知るイベントにしたい」と展望を語り、「どんな世代であっても、異なる世代の多様な音楽が聞ける会にするので多くの人に足を運んでほしい」と話している。
問い合わせは同実行委員会ツイッターへ。
◎写真説明:多世代交流イベントを企画した高校生ら