松川町大島の町営温泉施設「清流苑」は、女児の健やかな成長を願って飾られる「つるしびな」をロビーに展示し、利用者を楽しませている。4月10日頃まで。
駒ケ根市の市民団体「あつい!こまがね」の吊(つ)るし飾り隊が手縫いで仕上げた作品に、清流苑の女性従業員10人が手作りしたものを加えた計3000体を飾っている。
吊るし飾り隊が開催しているワークショップに清流苑の職員が参加したのがきっかけで、展示は4年目。
長生きを願う鶴や亀など縁起物のほか柿、イチゴ、ウサギ、金魚、馬などを1メートルほどの糸で通し、入浴客や宿泊客を迎える。人形は不用になった着物の生地や布団の綿を利用。どんぶりや和菓子をイメージしたものなど、遊び心を取り入れた作品も並ぶ。
清流苑の菅沼哲也支配人(55)は「見栄えを考えながら飾り付けもちょっとずつ変えている。施設を利用する人に喜んでもらえたら」と話していた。
入浴客以外も見学できる。公開時間は午前8時~午後8時半。問い合わせは清流苑(電話0265・36・2000)へ。
◎写真説明:つるしびなが飾られているロビー