飯田市内の新型コロナウイルスの感染が再拡大する傾向にある中、市が希望する市民らに無料配布する簡易検査キット(抗原定性検査)の申し込みが急増している。本年度分として9月末までの2万4000個分を用意するが、申し込みは12日までに1万個を超え、危機管理室は追加購入を含めて庁内で検討している。
検査キットの申し込みは個人が8209個(2101件)、団体が2401個(73件)。危機管理室によると、学校や保育所の保護者からの問い合わせが多い。大型連休に向けて備える市民も増えている。
市内全小中学校(19小学校、9中学校)のうち13日は2校が学級閉鎖に、1校が学年閉鎖になった。臨時休校はない。
市内の新規感染者数について12日は42人が公表され、過去最多を更新。これまでの最高は1月12日の41人だった。
簡易検査キットを巡り、市は22年度も継続するとし、9月末までの購入費として2500万円を本年度一般会計当初予算に盛った。お盆や夏休みの人流までを想定。感染者の早期発見や感染拡大の予防効果が大きいとみる。
配布個数は、個人が1人4個までで、団体が使用者1人につき1個。どちらも申し込み回数は月1回。市内在住者のほか、市内の事業所や学校に勤務・通学する人も対象となる。団体で申し込む場合は名簿を提出する。市ウェブページから申し込むことができる。