飯田市の地域外来・検査センター(上郷別府)について、市は新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの同時流行に備えて検査体制を強化する。16日に開かれた南信州広域連合会議で市保健課から報告があった。
検査センターは通常平日のみ開所している。
コロナとインフルの同時流行による休日当番医のひっ迫を避ける狙いで、インフル流行期の4週間は検査センターを休日も開所する。1日最大100人を対象にコロナとインフルの同時検査ができるようにする。保健課によると例年、季節性インフルエンザは1月下旬から2月上旬にかけて流行する。
自己検体採取は偽陰性となる可能性がある。鼻咽頭での検体採取ができる検査体制を強化することで正確な検査結果を出し「受診できない人を出さず、休日当番医の負担軽減にもつなげる」とする。
症状のある人のうち、前日に発熱した人や医療機関から紹介された人が対象となる。午前9時から正午で、予約不要。無料で抗原定性検査を受けられる。
対象者は同センターで検査を受けた後、陽性の場合は休日当番医を受診。症状が軽い中学生から64歳以下はそのまま自宅療養することも可能となる。
具体的な開所日については医師会、包括医療協議会、保健所などでつくる「検査センター運営会議」が感染状況を踏まえて決定し、市のホームページなどで周知する。