県は11日、松川町と高森町、阿南町、喬木村の4町村の県独自感染警戒レベルを5に引き上げて「特別警報Ⅱ」を出した。飯田下伊那地域では、飯田市を含め5市町村がレベル5、残る9町村がレベル4となっている。
飯伊の10日までの直近1週間の感染者は141人で、人口10万人当たり90・76人。圏域レベルを4に引き上げた時より3・4倍に増加し、感染の拡大に歯止めがかかっていない状況になっている。4町村では、経路不明な事例もあり、感染の拡大が顕著なことから引き上げを決めた。
レベル5では、飯田市と同様、飲食店の時短要請などはなく、会食事に「同一グループ同一テーブル4人以内、2時間以内」と制限する。「信州の安心なお店」認証店のうち「ワクチン・検査パッケージ」登録店では、条件を満たせば5人以上の会食も可能。
この他、▽人と会う機会を減らす▽帰省や県外への訪問は控える▽感染に不安を感じる無症状の人は積極的に検査を受ける―ことなどを求める。
同日現在の県内の感染警戒レベルは、5が飯田下伊那5市町村と大町市、北安曇郡白馬村、同郡小谷村の8町村。4が南信州、北アルプス、佐久、長野の4圏域。残る圏域が3となっている。