多重事故想定し連携強化

子育て・医療・福祉

[ 2020年 11月 5日 木曜日 15時56分 ]

 中央自動車道恵那山トンネル内での多重事故を想定した総合防災訓練が5日、阿智村智里の下り線網掛チェーンベースであった。中日本高速道路飯田保全・サービスセンターや長野・岐阜両県の警察、消防、病院の関係者ら約110人が参加。情報伝達から救命救助まで事故発生時の対応を確認し、連携強化を図った。

 恵那山トンネル上り線内で、乗用車など5台が関連する多重事故が発生し、先頭の事故車から白煙が上がったと想定。6人がけがをし、うち2人が重傷で、事故車とトンネル内で身動きが取れなくなった状況に対応した。

 通報、伝達を経て両県の県警高速隊が通行止め規制をして消防や救急車両を誘導。各車両が到着すると、安全確認の後に隊員らが重傷者の救助を開始した。

 このうち飯田広域消防本部は先頭車両の重傷者の救助に当たった。救助工作車が出動し、特別救助隊が大型のカッターで車の屋根を切った。工作車のクレーンで屋根をめくり上げ、車の上部から隊員が入って重傷者を救出。その後、救急隊が飯田市立病院へ搬送した。

 今年は新型コロナウイルス感染防止を考慮し、参加人数や内容を縮小して実施した。

 講評で、中津川消防本部の河合丈夫消防長は「コロナ禍でも訓練ができたことを証明できた。訓練を続けることで修正を重ね、実際に事故が起きた際に対応できるようにしたい」とし、同センターの藤岡一頼所長は「迅速な人命救助ができた。事故の際は初動体制と情報共有が重要。より一層の連携強化に努めていきたい」と話した。

 恵那山トンネルは1975年に開通。下り線8489メートル、上り線8649メートルで、国内5番目の長さ。訓練は1985年から毎年行っており、今年で36回目になる。

 同センターによると、トンネル内では開通以降、10件の死亡事故が発生し、10人が亡くなっている。今年は10月末までに2件の交通事故があり、けが人は出ていない。

◎写真説明:車の屋根をめくり上げ、閉じ込められた負傷者を救出する飯田広域消防本部の特別救助隊ら

  

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