床ずれ防ぐクッション開発 飯田市立病院と企業が連携

子育て・医療・福祉

[ 2018年 3月 1日 木曜日 15時04分 ]

仙骨への圧力を分散(尻用)

 飯田下伊那地域の民間企業や行政、農業、医療機関、大学などの連携により、健康長寿社会を支える新たな地域産業の創出を目指す「飯田メディカルバイオクラスター」に参画し、介護用品の開発・販売などを手掛けるウィステリア(田代誠社長)=飯田市中央通り=は、飯田市立病院の褥瘡(じょくそう)(床ずれ)対策チーム監修のもと、腰や尻にウレタンクッションを入れた袋帯を巻きつけることで床ずれを防止する「床ずれラックン」を開発し、1日より同社ホームページなどで販売を開始した。

 同院では5年ほど前から、自身で寝返りなどの除圧行動がとれず、褥瘡ができてしまう患者への対応として、阿部直樹形成外科部長発案のもと、袋帯にクッションを入れ体に巻き付けてもらうことで、背中や仙骨の除圧を行い、効果を上げてきた。

 同様の効果が見込まれる製品が市販されていなかったため、対策チームの看護師らがクッションを手づくりしてきたが、昨年1月、同クラスターの仲介により、同社との連携をスタート。製品化に向け、患者に使用してもらいながら改良を加えてきた。

 腰用は、加齢により背骨が出っ張ってしまった人らを対象に、背骨の両側をクッションで高くすることで除圧を図る。また尻用は、ヘッドアップ姿勢を長時間とらざるを得ず、体がずり落ち仙骨部に圧力が集中してしまう人用に、仙骨部のみクッションを除き、圧力が分散する仕組みとした。

 同チームの沢柳賢皮膚・排泄ケア認定看護師は「これまで、ヘッドアップ姿勢をとらないと呼吸が苦しくなる一方で、お尻に褥瘡ができて痛いという状況があったが、開発した製品を使うことで、苦しさを緩和しながら、痛み無く褥瘡を治すことができる。患者さんからも『これがないと過ごせない』など大満足の声をいただいている、ぜひ広めていきたい」と話した。

 価格は尻用が1万2000円(税込)、腰用が8000円(同)。問い合わせ、購入は同社(電話0265・49・0042)へ。

  

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