阿智村の子育て支援包括支援センター「あちっ子プラザ」の開所式が11日、村役場に隣接する村保健センターで開かれた。村内の保健・医療、福祉、教育の各機関が一体となり、妊娠・出産から18歳までの子育てを包括的に支援していく。
熊谷秀樹村長は「子どもたちが健やかにのびのびと成長する『あちっ子ライフ』の精神のもと、教育、福祉、保健医療一体となって支援していく。子育てに関する悩みや相談がここへ来れば解決できる。周知に努め、多くの人が気軽に訪れる場所にしたい」と語った。
子育て支援包括支援センターは、子育て世代の切れ目ない支援の拠点として2017年から市町村に設置が努力義務となった。村は当初20年度の開所を計画したが、1年間前倒して実施した。
村保健センター内に子育て支援員ら7人体制の「子育て支援室」を設けたほか、村教育委員会、村社会福祉協議会、村民生課、保健師を配置し、子育てに関わる全ての相談窓口が同一の建物内で完結する。また、学校に通えない児童生徒などをサポートする「中間教室」も設置した。
島岡佐喜子子育て支援室長は「全ての人の温かい集いの場、交流の場にしたい。関係機関と今まで以上に連携を深め、子どもたちのためしっかりと役目を果たしたい」と話した。
◎写真説明:あちっ子プラザの開所式