飯田保健福祉事務所(松岡裕之所長)は23日、飯田保健所管内の新型コロナウイルス感染症の相談状況とPCR検査の状況を公表した。20日現在で相談件数は2671件、検査機関への検体の持ち込みは111件で陽性は5件だった。いずれも先月16日までの集計結果から大幅に増加した。
全県全体での相談件数は3万7141件、検体の持ち込みは1417件。飯田保健所管内の占める割合はいずれも8%弱となっている。
同保健所管内では、3月27日に初めて感染者を確認。同月16日までの相談件数は644件で、検体の持ち込みは11件だった。同保健所は「感染が確認された翌日から大きく増加した」としている。
4月に入ってからの1日の平均相談数は66件。3月の平均は22件だった。
23日の南信州地域振興局の定例会見で松岡所長は、管内でのPCR検査の陽性率について、5%を下回っていることから「一般的な数字が続いており、的確な把握ができている」との認識を示した。
また、県内の検査機関で1日に行える検査数は最大で88件とした上で「1日に行うPCR検査はキャパシティ内に収まっており、検査の実施に1、2週間も待たされるという状況ではない」と話した。