通学路での歩行者保護意識を高めてもらおうと飯田署は12日朝、交通指導取り締まりを行った。春の全国交通安全運動の一環で、県内の通学路で一斉に実施。署員らは通学する児童生徒を見守りながら、ドライバーへ安全運転を促した。
飯田市上郷飯沼の上郷小学校近くの市道では、4人の署員が取り締まりを行った。歩道は同校の児童のほか、近隣にある中学・高校の生徒が多く利用。会社へと急ぐ通勤ドライバーのスピード抑制を狙って、可動式の車両速度計測装置(オービス)による取り締まりも行った。可動式オービスは道幅の狭い生活道路などでも利用可能で、違反車を確認した場合、後日に車の所有者へ通知を送る。
同署の北原経夫交通課長は「子どもが安心して通学できる環境づくりのために、まずは速度抑制が大切。アクセルを控えた安全運転を心掛けてほしい」と呼び掛けていた。
運動は15日までの10日間。重点は▽子どもをはじめとする歩行者の安全確保▽歩行者保護や飲酒運転根絶等の安全運転意識の向上▽自転車の交通ルール遵守の徹底と安全確保―の3点。県の重点は「高齢運転者の安全運転の徹底」としている。
◎写真説明:可動式オービスを使った取り締まりも行った