今年7月、飯田市鼎東鼎のコンビニエンスストアで従業員男性(当時47)を刃物で脅して現金5万円を奪ったとして、強盗の罪に問われた鼎中平の無職高橋秀明被告(49)の判決公判が26日、地裁飯田支部であった。前澤利明裁判長は懲役3年執行猶予5年(求刑5年)の判決を言い渡した。
判決理由で前澤裁判長は「『自由に使える金がほしい』『うなぎが食べたい』など気持ちを抑えきれずに及んだ犯行は短絡的で身勝手」と述べた一方、妹や父親が今後の生活を支援すると約束していることから「社会内で更生する機会を与えるべき」とし、執行猶予期間中を保護観察処分とするとした。
起訴状によると高橋被告は7月24日午前1時11分ごろ、ファミリーマート東かなえ店で、現金を強取する目的で手に持った折りたたみナイフを男性従業員に突きつけて「金を出せ」と言って脅し、現金5万円を奪った。男性にけがはなかった。