年末の交通安全運動が15日に始まり、飯田下伊那地域では初日から各地で、啓発活動が展開された。「信濃路は みんなの笑顔 つなぐ道」をスローガンに、31日まで展開し、交通安全意識の向上を図る。
運動は17日間。期間中は▽夕暮れ時・夜間の歩行者事故とスリップ事故の防止▽高齢運転者の交通事故防止▽飲酒運転等の悪質・危険な運転の根絶―を重点項目に交通安全を啓発する。
豊丘村の道の駅「南信州とよおかマルシェ」では、飯田署と飯伊交通安全協会、地域交通安全活動推進委員の10人が、高齢者に向けて啓発した。
会場には、交通安全教育車「チャレンジ号」が登場。もぐらたたきの要領で反射能力を測定する運転能力テストを実施した。来場者は、点灯したボタンを素早くたたいたり、リズムに合わせて押したりする4種のミニゲームに挑戦。終了後にはライトやエコバッグなど啓発グッズを手渡し、安全運転を呼び掛けた。
飯田署の上林浩交通課長は「夕暮れの歩行者事故が大きな事態につながることが多い。年末の忙しい時期ではあるが、早めのライト点灯や余裕のある運転を心掛けてほしい」と話していた。
14日現在、県内の人身事故の発生件数は前年同期比9件減の4502件。負傷者は35人減の5374人で、死者は1人増の44人となっている。
飯田署管内では人身事故が41件減の219件で、負傷者は48人減の253人、死者は2人減の2人。阿南署管内では人身事故が1件減の11件で、負傷者は2人減の14人、死亡事故は発生していない。
◎写真説明:チャレンジ号で運転能力テストを実施